ARTWORKS 2021.05.01 ゲルハルト・リヒターの「難解な絵」 ゲルハルト・リヒターといえば、現代絵画の巨匠として世界的に有名な作家です。リヒター の作品の印象は、「難解」の一言に尽きます。リヒター の作品の特徴は、目まぐるしく作風が変わること。初期の蝋燭や人物を描いたフォト・ペインティングや、カラーチャート、グレイ・ペインティング、アブストラクト・ペインティング、さらにガラスや鏡を使った作品など、多岐に渡る表現手法で、リヒターは絵画の可能性を切り開いていま
LIFE 2021.01.03 砂の器 「砂の器」という邦画をご存知ですか? 松本清張の長編小説を映画化した作品です。東京都内で起きた、ある殺人事件を発端に物語は進行していく。刑事は事件を捜査するうちに、一人の男が重要参考人として浮かんでくる。被害者と犯人の意外な関係と殺人の動機、そしてその背景に「ハンセン氏病」が取り上げられており、物語は重層的な深みを帯びている。1974年に松竹で映画化され、また7度テレビドラマ化さ
ARTWORKS 2020.12.17 芸術とは、人を驚かせることである 私の出身大学は京都教育大学の特修美術科です。特修といっても、特別偉い訳でもありません。確か小学部と中学部があって、それぞれ教育免許を取って卒業するのですが、特修は単位がとれていれば、教員免許は取らなくても良かったのか、どうか。昔の事で忘れました。本当は、芸大に行きたかったのですが、実技のデッサンが苦手で、受験時代はずいぶん苦しみました。一年浪人して駄目でしたので、諦めました。多分、あのま
ARTWORKS 2020.10.20 目から脳へ マルセル・デュシャン が「網膜的」と否定した絵画はクールベを代表とした写実主義以降の絵画、彼の言葉を借りるなら「印象主義、フォービズム、キュービズム、抽象絵画」、19世紀から20世紀の絵画史を全て否定する事になる。それでは、デュシャン が肯定する芸術とはどのようなものだろう。網膜的絵画とは、簡単にいえば「目の快楽だけを追求している」美術のことである。デュシャンにとっては、目から快
ARTWORKS 2020.10.17 「網膜的絵画」とは 「網膜的絵画」とはマルセル・デュシャンが絵画を否定的に見る際に使われる言葉である。「印象主義の到来以来、視覚的作品は網膜でとどまっている。印象主義、フォービズム、キュービズム、抽象絵画などと言っても、必ず網膜的な絵画だ。色彩反応云々といった物理的配慮のために、脳組織の反応が二次的なものに貶められている。」「網膜があまりに大きな重要性を与えられているからです。クールベ以来、絵画は網
ARTIST 2020.10.07 セザンヌから学んだこと 後期印象派の巨匠といえば、私の場合にはポール・セザンヌという画家が先ず頭に浮かびます。セザンヌは、後期印象派にカテゴライズされています。セザンヌの作品は、ややもすると難解な印象を与えます。独特の縦や斜めのサクサクしたタッチ、画面に堂々と残した塗り残し。一般的に後期印象派の代表的な作家はゴッホとゴーギャンあたりではないでしょうか?この二人は、物語にしやすい逸話が豊富にあります。ゴッ