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この度、永井画廊主催の『公募-日本の絵画2024』に入選しました。審査員は、千住博(画家) 山下裕二(美術評論家) 布施英利(美術評論家) 諏訪敦(画家)永井龍之介(永井画廊) 錚々たる作家、評論家、ギャラリスト です。展覧会:入賞・入選50点【日展会館】 2025年3月8日(土)、9日(日)10:00-17:00展覧会:入賞以上15点【永井画廊】 2025年3月11日(火)-15日(土

落選から学ぶ

2024年は厳しい年になりそうだ。上野の森美術大賞展と三井 伊勢丹 千住博日本画大賞展の2つの公募展に出品したが、いずれも選外という結果であった。2つとも途中までは良い出来だったが、ところが完成に向けて、仕上げる段階で、甘さが出たように思う。作品が帰ってきたら、手を入れて次の機会を待とうと思う。公募展に出品していれば、入選もあれば落選もある。落選は何度も経験しているが、悔しさは変わらない

私が制作する中で、一番難しいと思う事は、作品の完成である。「どこで終わるか?」作家は自分の作品が「どの地点に達しているか」を見極める能力が必要である。もしそれが無いとすると制作は「行」の様なものになりかねない。「行」とは悟りに到達するための修行の意味で、そこには「完成」という概念はないと私は思う。完成なき追求は、自己と世界との関係性を問う孤独な作業とも言える。また一方で作

第19回世界絵画大賞展にて、私の作品が、山下裕二賞を受賞しました。7月7日の七夕に、東京都美術館にて、受賞式が行われました。今回、山下裕二審査員から、「山下裕二賞」を頂きました。講評では、事物の細かな描き込み等の技術力、構成力を評価して頂きました。山下裕二氏は、明治学院大学の教授、美術評論家として数々の著作で名高い。私も著作をいくつか読ませて頂いていましたので、大変嬉しいです。

クリストのスケッチの特徴は、空間を的確に捉えるパーステクティブの魅力だと私は思う。クリストとジャンヌ クローゼのユニットはまずクリストが描くスケッチからプロジェクトをスタートさせたと言われている。そこで要求されるスケッチとは、そのプロジェクトの意図が明確に伝えるものでなくてはいけない。スケッチを見ただけで、どのような空間が生まれるのか、言葉を超えて視覚で訴えなければならない。クリ

クリストのスケッチは、本当に素晴らしい。その魅力に触れる前に、古今東西、様々な作家がスケッチを残している。"スケッチの達人"の作品を先ず見てみる。スケッチの達人と言えば、まず思いつくのがレオナルド ダ ヴィンチである。特徴のある左手で描かれた大胆な筆致と精緻な描写。解剖学や自然現象をも加わった造詣の深さは群を抜いている。ダ ヴィンチの作品の凄さは、『最後の晩餐』に見られる、深くテーマを掘

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