ARTWORKS 2022.05.31 第2回 三越伊勢丹 千住博日本画大賞 に入選しました。 日本画のコンクールに出品した理由私は大学ではアカデミックな彫塑を専攻し、大学卒業後は絵画を制作して来ました。油絵を大学在学中に学んだこともあるので、自分の作品は洋画だと思っていました。そんな私が日本画のコンクールに出品したのは、やはり、千住博先生に作品を見て頂きたいと思ったのが、最大の理由です。今までたくさんの公募展に出品しました。落選に次ぐ落選で、ここ3年ぐらいは、ひたすら落ち
ARTWORKS 2022.01.23 『潜在的な欲望と覚醒された記憶』リュック タイマンス リュック タイマンスは国際的に著名な作家で、現代アートの中で絵画表現の可能性を切り拓いた作家と言われている。タイマンスの表現について、いくつも語られている文章がある。これらを読んでも、今ひとつ納得できないのは私だけであろうか。私がタイマンスの作品を知ったのは、美術手帳で特集されていた記事が最初です。第一印象は、とにかく退屈な印象を持ちました。焦点がボケた、ポラロイドの写真を見てい
ARTWORKS 2022.01.23 『イリュージョンからの脱却』千住博 ワールドワイドに活躍されている日本画家 千住博さん。日本画という定義は、明治時代に洋画(油絵)との比較で生まれた概念です。千住さんは、自らを日本画家と名乗っておられます。日本古来から伝承される絵画技法を受け継ぎ、今日的な絵画の課題に挑戦されている作家です。著書である『芸術とは何か』を拝読しましたが、千住さんの芸術、文化についての造詣の深さ、またアーティストとしての生き方、社会での
ARTWORKS 2022.01.09 『現代絵画における写実とは』ヴィヤ・セルミンス 自然のイメージを精巧に描いた絵画や彫刻を制作するアメリカ出身の女性アーティスト、ヴィヤ・セルミンス。彼女の作品を見て感じることは、『写実』とは何かという、現代絵画の問いかけではなかろうか。彼女が選んでいるモチーフはどれも興味深く、また特異性があります。1960年代の作品は、テレビ、ランプ、鉛筆、消しゴム、写真のモノクローム複製などのありふれたオブジェクトを再現しま
ARTWORKS 2022.01.06 『現代のリアリティ』フィリップ コニェのアート 現代美術の作家はブログではあまり取り上げていませんが、興味がないわけではありません。むしろ、現代アート(定義については触れません)には、特に身体性、五感を刺激し、これまで持っていた自分の感覚が変わってしまうような作品に惹かれます。そのような作品は、絵画ではなく、立体作品やインスタレーションに見られるように思います。一方で、絵画については、どうなのか。アートの歴史を振り返ってみると
ARTWORKS 2021.12.30 アンディウォホールのアートとは 既知という共通感覚によるアートアンディウォホールと言えば、キャンベルスープなどの大量消費物、マリリン・モンロー、エルビス・プレスリーと言った有名人をシルクスクリーンによって平面的に表現した作品が有名である。キャンベルスープにしろ、モンローにしろ共通している事がある。それは多くの人が「知っている」という事である。「知っている」という共通認識があるという前提で作品を見るのと、ないのとでは作品