絵を描くためには、そのための環境が整う事が重要だと思います。環境とは、一つは自分を取り巻く空間、もう一つは、時間です。自分の経験からですが、制作を継続するにはこの2つが、両方とも揃わないと難しいと思います。私は仮住まいが長く、自分の家を建てたのが45歳になってからでした。家を建てる際に、先ず考えたのが、広いアトリエを作るということでした。幸いにも妻が理解をしてくれ

LIFE

私の履歴書

私は、大学を卒業してから教職につきました。教師になった理由は、いくつかあります。当時の私は社会に出ることに対してなんだかわからない不安がありました。今から思うと考えが狭かったと思います。教職は、学校という場所が職場になります。私は「学校」という場所が、実は好きだった気がします。また教職は制作を続ける上で、比較的『楽な』仕事だと思ったからです。民間企業は残業やノルマがあり、神経をすり減らすといった

東大阪の工場で生まれ育ったヒロインが、やがて航空業界へと足を踏み入れる連続テレビ小説『舞い上がれ』(NHK朝ドラ)。1月24日放送の第78回では、舞が「飛行機作り」という父の夢のためセミナーに参加する一方、貴司の短歌選びにも協力するシーンが描かれた。短歌の賞に応募するため、舞とともに作品を選ぶ貴司(赤楚衛二)。「ホンマは結構、プレッシャーあんねん」と本音を吐露しながら、「短歌は自分の全て

未来について、暴力はどの様な形で消化(昇華)されるのか?これは人間にとって、また僕個人にとって大きな問題である。暴力は社会のホワイト化が進むに当たって、表面上は消えた様に見えるが、実際は人々の意識にまた無意識に存在している。それがある時、歪な形で犯罪へと表出される。僕たちは暴力に対して何ら抵抗や対策が日々講じられているだろうか?答えはノーだ。防御の為に護身術や格闘技を学ぶ人はごく稀であり、これが

日本でドキュメンタリー性のある絵画と言えば、第二次世界大戦において描かれた『戦争画』である。日本の戦争画は、ゴヤやピカソの作品と比べると、個々の作家によって違いはあるが、大曲的に見るならば幾つかの相違点が見られる。一番大きな違いは、日本の戦争画は、プロパガンダ的な要素があったということである。そもそも、日本政府主導の下、軍の宣伝や国民の戦闘心を鼓舞するために「大東亜戦争作戦記録画

第三回タガワアートビエンナーレに出品しましたが、残念ながら落選しました。実は出品した作品は枕崎国際芸術大賞展に出品し、こちらでも落選しています。落選の原因は、色々と考えられますが、今回の出品で感じたことをお話ししたいと思います。先ず私の出品した作品ですが、廃墟のなかに戦車を画面に大きく配置しました。恐らく見た人は、ロシアのウクライナ進行のことを想像されると思います。

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